X（旧Twitter）の公式APIを活用したキャンペーンツールであるXTEPは、法人のマーケティング担当者にとって非常に強力な武器になります。しかし、便利なツールであるがゆえに、運用を誤ると意外なトラブルが発生することもあります。この記事では法人がXTEPキャンペーンを実施する際に陥りがちなトラブル事例を8つ挙げ、それぞれの原因分析と具体的な回避策を詳しく解説します。

XTEPトラブル事例① DM送信上限超過

【原因】
XTEPでは公式APIを使用しているため、1日あたりのDM送信数が100件に制限されています。そのため、予想以上に反響があり、参加者が増えると翌日以降に送信が持ち越されます。

【回避策】

• キャンペーンの規模に応じて、最初から参加人数を予測して複数日程に分ける
• 参加条件を少し厳しくして、ある程度参加者数を調整する

XTEPトラブル事例② シークレットリプライの未達

【原因】
シークレットリプライ（参加者だけが閲覧可能なリプライ）はユーザーがアクションした投稿への反応として自動で送信されますが、X側の不具合で未達になる場合があります。

【回避策】

• 定期的にXTEP管理画面をモニタリングし、配信エラーの通知を早期に確認する
• 重要な情報をシークレットリプライに依存しすぎない（フォローアップでメールやサイト掲載も検討する）

XTEPトラブル事例③ 景品の在庫切れ

【原因】
キャンペーンが予想以上にヒットすると、用意した景品の数が不足してしまうことがあります。

【回避策】

• 全員にプレゼントではなく数量限定をあらかじめ明示し、抽選機能を活用する。

XTEPトラブル事例④ 抽選設定ミス

【原因】
抽選キャンペーンの条件設定を誤ると、意図しないユーザーが当選対象となったり、本来対象になるべきユーザーが漏れることがあります。

【回避策】

• 設定内容を複数人でダブルチェックする
• 実施前にテストアカウントで動作確認を徹底する

XTEPトラブル事例⑤ 誤ったDM内容の配信

【原因】
自動DMの文面を間違って設定してしまい、修正が間に合わず大量のユーザーに誤情報が送信されるケースがあります。

【回避策】

• 文面を事前に複数回確認、できれば第三者チェックを入れる
• 万が一誤送信した場合のフォローDM文をあらかじめ準備しておく

XTEPトラブル事例⑥ 景品表示法違反リスク

【原因】
キャンペーンの文言が不明瞭だったり、景品の内容が誇張されている場合、景品表示法に抵触することがあります。

【回避策】

• 企画段階から専門家の意見を取り入れ、表示内容を厳密にチェックする
• 景品表示法のルールを社内で共有し、ガイドラインを作成する

XTEPトラブル事例⑦ キャンペーン参加条件の理解不足

【原因】
参加条件が複雑だと、ユーザーが条件を満たさずにトラブルになることがあります。

【回避策】

• シンプルな参加条件にし、参加方法を明確に提示する
• キャンペーンページや投稿内でQ&Aを明記する

XTEPトラブル事例⑧ アカウント凍結リスク

【原因】
公式APIを使用しているXTEPではアカウント凍結リスクは低いですが、同時期に大量のリポストやDMを集中して送信すると、Xの自動検知システムが異常と判断することがあります。

【回避策】

• キャンペーンを短期間で大量配信せず、分散して実施する
• 普段からアカウントの品質を高く保ち、過度な繰り返し投稿を避ける

XTEPでトラブル回避のためのフローチャート（バックアップ設定と手動介入ポイント）

以下のフローチャートを参考に、万が一トラブルが起きた際の対応を準備しましょう。

手動介入ポイント：

• 管理画面に送信エラー表示されたとき
• 配布されないとリプライが来た時
• 誤配信やクレーム発生時（すぐにフォローDMを送信できる体制を整える）

まとめ

XTEPを使った法人キャンペーンでは、トラブル事例を事前に想定し、対応策を準備することで大きな問題を未然に防げます。特に法人であれば、ブランドイメージや信頼性を損ねないよう、慎重な運営が必要です。
本記事の内容を参考に、安心してキャンペーンを実施できる体制を構築しましょう。