Hermes AgentでGrokをAPIキーなしで使う方法|X Premium+・SuperGrokの設定を解説
2026.06.03
2026年5月15〜16日頃、Nous ResearchとxAIの共同実装により、オープンソースのローカルAIエージェント「Hermes Agent」で大きなアップデートが行われました。
これまでGrokモデルを利用するにはXAI_API_KEYの取得・設定が必要でしたが、このアップデートによりX Premium+またはSuperGrokの契約者であれば、ブラウザOAuth認証だけでAPIキーなしにGrokをフル活用できるようになりました。
追加の費用は一切かかりません。すでにX Premium+またはSuperGrokを契約している人であれば、そのサブスクリプションをそのままHermes Agent内で利用できます。
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CONTENTS
Hermes Agentとは
Hermes Agentは、アメリカのオープンソースAI研究機関Nous Researchが開発したローカルAIエージェントです。MITライセンスで完全オープンソースとして公開されており、自分のサーバーやPC上で動かすことができます。

公式サイト
https://hermes-agent.nousresearch.com/
主な特徴は以下のとおりです。
- Telegram・Discord・Slack・WhatsApp・SignalなどのプラットフォームやCLIからアクセス可能
- 会話履歴と解決策を記憶するパーシスタントメモリ機能
- 自然言語でのスケジュール自動化(レポート・バックアップなど)
- サブエージェントへの並列タスク委任
- Docker・SSH・Singularityなど5つのサンドボックスバックエンドに対応
- Webブラウザ操作・画像生成・音声合成・マルチモデル推論などに対応
コーディングツールに縛られない「自律型エージェント」として設計されており、起動し続けるほど能力が成長する仕組みになっています。
対象となるユーザー
Grok OAuthを利用するには、以下いずれかのサブスクリプションが必要です。
| サブスクリプション | プラットフォーム |
|---|---|
| X Premium+ | X(旧Twitter) |
| SuperGrok | grok.com(xAIアカウント) |
一部ユーザーから「通常のX Premiumでも動作した」という報告があるものの、公式ドキュメントではX Premium+またはSuperGrokが必須と明記されています。通常PremiumでのXAI動作は保証外と考えておくのが無難です。
利用できるモデルと機能
OAuth認証後に利用できる主なモデルと機能は以下のとおりです。
| カテゴリ | モデル・機能名 |
|---|---|
| チャット | grok-4.3(1Mコンテキスト対応)/ grok-4.20-reasoning / grok-4.20-non-reasoning / grok-4.20-multi-agent |
| 画像生成 | grok-imagine-image / grok-imagine-image-quality(高忠実度) |
| 動画生成 | grok-imagine-video(テキスト・画像から動画生成) |
| 音声合成(TTS) | xAI /v1/tts エンドポイント |
| 文字起こし | Transcription |
| 検索 | X(Twitter)Search(認証後に自動有効化) |
OAuthトークンはHermes内の全ツールで共有されるため、一度認証するだけですべての機能を横断して利用できます。
設定手順(公式推奨)
以下はHermes Agent公式ドキュメントに基づく推奨手順です。
前提条件
- Python 3.9以上がインストールされていること
- X Premium+またはSuperGrokの有効なサブスクリプション
インストール
ターミナルで以下を実行します。
curl -fsSL https://hermes-agent.nousresearch.com/install.sh | bash
初期設定
hermes setup
OAuthログイン(最短手順)
hermes model
コマンド実行後、プロバイダーリストから「xAI Grok OAuth (SuperGrok / X Premium+)」を選択します。自動的にブラウザが起動し、accounts.x.aiでXアカウントのログイン・アクセス承認が求められます。承認後、モデル選択画面でGrok 4.3などを選べばすぐに利用開始できます。
モデルピッカーを使わず直接認証のみ行う場合は以下のコマンドでも可能です。
hermes auth add xai-oauth
リモート環境(VPS・Docker・SSH)での認証
サーバーやコンテナ環境などブラウザが直接開けない環境では、以下のいずれかの方法で対応します。
# ブラウザなしで認証URLをコピー&ペーストする方法
hermes auth add xai-oauth --no-browser
# コールバックURLを手動で貼り付ける方法
hermes auth add xai-oauth --manual-paste
SSHポートフォワーディングを使う方法については、公式ドキュメント(OAuth over SSH)を参照してください。
注意点・ハマりやすいポイント
- HTTP 403エラーが出る場合:xAI側のバックエンドが一部SuperGrokユーザーのOAuth APIアクセスを拒否するケースが報告されています。その場合はXAI_API_KEYを設定してAPIキー方式に切り替えてください。
- 動画生成はデフォルト無効:
hermes toolsメニューから「🎬 Video Generation」を手動で有効にする必要があります。 - X検索は自動有効化:xAIの認証情報がある場合に自動でオンになります。不要であれば同じく
hermes toolsからオフにできます。 - 追加コストゼロはあくまで既存契約者向け:X Premium+やSuperGrokを新たに契約するコストは別途かかります。既契約者にとって「APIキー代が0円になる」という意味での追加コストゼロです。
このアップデートが持つ意味
従来、GrokをAPI経由で利用しようとすると、xAI APIの従量課金(XAI_API_KEY)が必要でした。特に1Mコンテキストを持つGrok 4.3を使う場合、トークン単価によってはコストが積み上がりやすい問題がありました。
今回のOAuth対応により、すでにX Premium+を契約しているユーザーであれば、月々のサブスクリプション内でHermes Agent上のGrok機能を追加費用なしで利用できるようになりました。Claude CodeやCursorなど他のエージェント環境と比較したときに、コスト面での優位性が大きく高まったと言えます。
ローカルエージェント+高性能Grokモデルという組み合わせを、最小コストで試したい人にとっては見逃せないアップデートです。
まとめ
Hermes AgentのxAI Grok OAuth対応により、X Premium+またはSuperGrok契約者はAPIキーなし・追加コスト0円でGrok 4.3をはじめとするxAIの全機能をローカルエージェント上で利用できるようになりました。設定はコマンド数行で完了し、OAuthトークンの管理もHermeが自動で行います。
すでにX Premium+を契約している方は、ぜひHermes Agentを導入してこの恩恵を受けてみてください。
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