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「えっほえっほ」流行語大賞の裏側|本当の生みの親は誰?4年間の歴史と表彰論争を徹底解説

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2025.12.12

2025年12月1日、「2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」のトップテンに「エッホエッホ」が選出されました。表彰式にはマルチアーティストのうじたまい氏とXアカウント「うお座」氏が登壇しましたが、X(旧Twitter)では「表彰されるべき人が違うのでは?」という声が相次いでいます。

走るメンフクロウのヒナの写真から始まった「えっほえっほ」ミームには、実は4年以上にわたる複雑な歴史がありました。本記事では、初心者の方にも分かりやすく、「えっほえっほ」の起源から大流行、そして表彰論争までを時系列で徹底解説します。

CONTENTS

「えっほえっほ」とは?メンフクロウから生まれた人気ミーム

ミームの元ネタ:オランダの写真家が撮影した1枚の写真

「えっほえっほ」の元になったのは、オランダの写真家ハニー・ヘーレ(Hannie Heere)氏が2021年5月28日に撮影したメンフクロウのヒナの写真です。

メンフクロウは、まだ飛べないヒナの時期に地面を走って移動します。この写真は、飛び方を学ぼうと一生懸命に草むらを駆け抜けるメンフクロウのヒナの姿を捉えたもので、その健気で可愛らしい姿が世界中で話題になりました。

【メンフクロウとは?】

  • 学名:Tyto alba(タイト・アルバ)
  • 特徴:ハート型の白い顔が特徴的なフクロウ
  • ヒナの行動:飛行能力が発達するまで、地面を走って移動する
  • 分布:世界中の温暖な地域に生息

ミームとは何か?初心者向け解説

「ミーム」とは、インターネット上で模倣・改変・拡散される文化的な要素のことです。画像や動画、フレーズなどがユーザーによって様々なバリエーションで再創造され、急速に広がっていく現象を指します。

「えっほえっほ」は、メンフクロウの写真に様々なテキストを添えて「何かを伝えなきゃ」と急いでいる様子を表現するミームとして発展しました。

2021年~2023年:「えっほえっほ」の誕生と初期の拡散

2021年5月28日:すべての始まり

オランダのドルドレヒトに住む当時63歳の写真家ハニー・ヘーレ氏が、自然撮影のために出かけた際にメンフクロウのヒナに遭遇。その走る姿を撮影し、海外のウェブサイトで話題になりました。

2021年10月14日:日本のTwitterで初拡散

この写真が日本のTwitter(現X)で「最多情報局」などのアカウントによって紹介され、注目を集め始めました。可愛らしいメンフクロウの姿に多くのユーザーが反応しました。

2021年10月15日:「えっほえっほ」の誕生

翌日の10月15日、Xユーザーの「はじめ」氏が、この写真に初めて「えっほえっほ」という擬音語を添えて投稿しました。これが「えっほえっほ」という表現の最初の記録です。

しかし、当時はそれほど大きな話題にはならず、その後約3年半にわたって静かな時期が続きます。

2025年2月~3月:大ブレイクの3週間

2025年2月23日:津田雅之氏の投稿で再燃

2025年2月23日、比較文学研究者の津田雅之氏がXにメンフクロウのヒナの写真を投稿しました。この投稿は5万リポスト、32万いいねという大反響を呼び、「えっほえっほ」ミームの爆発的流行のきっかけとなりました。

2025年2月24日:うお座氏が「エッホエッホ」フォーマットを確立

津田氏の投稿の翌日、Xユーザーの「うお座」氏が、この写真に「エッホエッホ ○○って伝えなきゃ エッホエッホ」という定型フォーマットを添えて投稿しました。

このフォーマットが大ヒットし、多くのユーザーが「アンパンマンはつぶあんって伝えなきゃ」「ピカチュウはネズミポケモンって伝えなきゃ」など、様々なバリエーションで投稿を開始。一気にXの一大ムーブメントとなりました。

2025年2月28日:いらすとやが参戦

走るフクロウのイラスト

人気フリー素材サイト「いらすとや」が「走るフクロウのヒナのイラスト」を公開。説明文には「一生懸命飛ぼうと走るメンフクロウのヒナのイラスト」と記載され、タイムリーな対応が話題になりました。

この素材の登場により、企業の公式アカウントやクリエイターが著作権を気にせず「えっほえっほ」ミームに参加できるようになり、さらなる拡散に貢献しました。

2025年3月1日:うじたまい氏が「エッホエッホのうた」を発表

マルチアーティストのうじたまい氏が「エッホエッホのうた(エッホエッホ豆知識)」を作詞・作曲し、TikTokで公開しました。

この楽曲は「アンパンマンはつぶあんって伝えなきゃ エッホエッホ」という歌詞で始まり、再生数約1,360万回(2025年3月28日時点)を記録。TikTokを中心に爆発的に広がり、アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」の松本かれん氏なども参加して、ミームの音楽化に成功しました。

2025年3月30日:Hannie Heere氏からの認知

元写真の撮影者であるオランダの写真家Hannie Heere氏が、日本での「えっほえっほ」ブームを知り、自身のSNSで日本の取材に応じたことを報告。元祖クリエイターも日本での大流行を認知する形となりました。

2025年6月~12月:真実の発掘と表彰論争

2025年6月9日:「はじめ氏」の投稿が発掘される

Xユーザーの「しそれー番」氏が、2021年10月15日の「はじめ」氏の投稿を発見し、投稿しました。これにより、「えっほえっほ」という表現を最初に使ったのは「はじめ氏」であることが明らかになりました。

この発見は大きな反響を呼び、「えっほえっほ」の起源をめぐる議論が活発化しました。

2025年9月7日:明星チャルメラのパロディCM

明星食品の「チャルメラ」がエッホエッホをパロディにしたCMを放送開始。「えっほえっほ」が一般層にも浸透し、企業マーケティングにも活用される現象となりました。

2025年11月5日:新語・流行語大賞ノミネート

「2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」の候補30語に「エッホエッホ」がノミネートされました。この段階で、女子高校生を対象にした調査(LINEリサーチ、2025年4月実施)では、「エッホエッホ」が1位(1割強の支持)を獲得しており、若年層を中心に定着していることが明らかになっていました。

2025年12月1日:流行語大賞トップテン入りと表彰式

12月1日、「エッホエッホ」がトップテン入りを果たし、表彰式が開催されました。

【表彰者】

  • うじたまい氏(マルチアーティスト)
  • うお座氏(Xアカウント名)

表彰式では、うじたまい氏が「エッホエッホのうた」を生披露。うお座氏は「これからもツイートしてツイートしてツイートしてまいります」とコメントし、会場を沸かせました。

表彰論争:「本当の生みの親は誰なのか?」

X(旧Twitter)での議論

表彰式後、X上では「表彰されるべき人が違うのでは?」という声が相次ぎました。主な意見は以下の通りです:

【表彰に関する主な意見】

1. はじめ氏を表彰すべき派

  • 「2021年10月15日に初めて『えっほえっほ』と投稿したのははじめ氏」
  • 「考案者が表彰されるべき。しそれー番氏の発掘がなければ分からなかった」
  • 「流行語大賞は『誰が広めたか』ではなく『誰が作ったか』を評価すべき」

2. 津田雅之氏を評価すべき派

  • 「2025年の大流行のきっかけは津田氏の5万リポスト投稿」
  • 「再燃させた功績は大きい」

3. うお座氏・うじたまい氏の表彰は妥当派

  • 「『エッホエッホ ○○って伝えなきゃ』というミームフォーマットを確立したのはうお座氏」
  • 「うじたまい氏の楽曲化で一般層まで広がった」
  • 「ミームを発展させ、持続的な流行にした功績がある」

4. Hannie Heere氏を表彰すべき派

  • 「元写真の撮影者こそが真の功労者」
  • 「この写真がなければ何も始まらなかった」

専門家の見解

毎日新聞の記事によれば、流行語大賞の選考委員は「『伝えなきゃ』というフレーズで一気に拡散したミーム」という点を評価。ミームとしての完成形を作り上げ、多くの人々に広めた功績を重視したとされています。

選考委員特別賞などで複数の功労者を表彰する方法もありましたが、今回は「2025年の流行」という観点から、うお座氏とうじたまい氏が選ばれた形です。

「えっほえっほ」年表まとめ

日付 出来事
2021年5月28日 Hannie Heere氏がメンフクロウの写真を撮影
2021年10月14日 最多情報局などが日本のTwitterで紹介しバズる
2021年10月15日 はじめ氏が「えっほえっほ」を初めて投稿
2025年2月23日 津田雅之氏が紹介し、5万リポスト・32万いいねの大バズ
2025年2月24日 うお座氏が「エッホエッホ ○○って伝えなきゃ」フォーマットを付け大流行
2025年2月28日 いらすとやがメンフクロウのイラストを公開
2025年3月1日 うじたまい氏が「エッホエッホのうた」を発表(再生数1,360万回)
2025年3月30日 Hannie Heere氏が日本の取材に応じて認知する
2025年6月9日 しそれー番氏がはじめ氏の2021年投稿を発掘
2025年9月7日 明星チャルメラのパロディCMが放送開始
2025年11月5日 新語・流行語大賞ノミネート入り(候補30語)
2025年12月1日 うお座氏・うじたまい氏が表彰式に登壇(トップテン入り)

まとめ:ミームの複雑性と流行語大賞の意義

「えっほえっほ」の歴史をたどると、1枚の写真から始まり、複数のクリエイターによって段階的に発展してきたミームであることが分かります。

【主要な貢献者】

  • Hannie Heere氏:元写真の撮影者(2021年5月28日)
  • 最多情報局など:日本への紹介(2021年10月14日)
  • はじめ氏:「えっほえっほ」という擬音の考案者(2021年10月15日)
  • 津田雅之氏:2025年の再燃のきっかけ(2025年2月23日)
  • うお座氏:「○○って伝えなきゃ」フォーマットの確立(2025年2月24日)
  • いらすとや:フリー素材提供による普及促進(2025年2月28日)
  • うじたまい氏:楽曲化によるさらなる拡散(2025年3月1日)
  • しそれー番氏:歴史的経緯の発掘(2025年6月9日)

流行語大賞の選考基準

新語・流行語大賞は「その年の世相を表す言葉」を選ぶものです。今回の「エッホエッホ」は、2025年に最も広く認知され、多くの人々が参加したミームとして評価されました。

選考においては:

  • 「起源」よりも「2025年の流行への貢献度」を重視
  • 多くの人が参加できるフォーマットを作った点を評価
  • 楽曲化によって一般層まで浸透させた功績を評価

という基準が適用されたと考えられます。

ミームの本質:誰のものでもない文化

ミームは本来、「誰が作った」という明確な所有者を持たない集合的な文化現象です。多くの人が自由に改変・共有することで成長し、誰か一人の功績に帰することが難しいのが特徴です。

「えっほえっほ」も、Hannie Heere氏の写真、はじめ氏の擬音、うお座氏のフォーマット、うじたまい氏の楽曲、そして無数のユーザーの投稿によって作り上げられた、まさに「みんなで作った流行語」と言えます。

今後の課題:クリエイターへの敬意

一方で、今回の表彰論争は「ネット文化における功績の評価方法」という重要な問題を提起しました。

  • オリジナルクリエイターの権利をどう保護するか
  • 「広めた人」と「作った人」のどちらを評価すべきか
  • ミームのような集合的創作物をどう評価するか
  • 無断転載やパクツイとオマージュの境界線はどこか

これらの議論は、今後のインターネット文化の発展において重要な論点となるでしょう。

「えっほえっほ」から学ぶネット文化の楽しみ方

初心者の方へのアドバイスとして、「えっほえっほ」のような流行に参加する際は:

  • 元ネタへの敬意を持つ:オリジナル作品やクリエイターに感謝する
  • 楽しく参加する:難しく考えすぎず、創造的に楽しむ
  • 他者の創作を尊重する:無断転載ではなく、引用や言及を心がける
  • 議論を建設的に:表彰論争のような問題も、攻撃ではなく議論として

という姿勢が大切です。

「えっほえっほ」は、一生懸命に何かを伝えようとする姿を可愛らしく表現したミームです。その背景にある4年以上の歴史と、多くのクリエイターの貢献を知ることで、より深くこの流行を楽しむことができるでしょう。

これからも、メンフクロウのヒナのように「エッホエッホ」と一生懸命に何かを伝え続けるインターネット文化が、私たちの生活を楽しく彩ってくれることを期待しましょう。

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